アイズからのコメント

ご投稿くださり　ありがとうございました。
納品の際には、部品不足で申し訳ありませんでした・・・

お申し出いただだきました「低い位置までしか開かなくなりました」　につきまして。
バックドアの左右に装着されている、ドアを跳ね上げためのガスダンパー（ガススプリング）は、経年により　どうしてもガス抜けしていくものですから、反力が低下していきます。
また　寒い冬場では、夏場に比べ反力が随分と低下します。例えばハイエースの場合では、寒冷地仕様車のダンパーは反力の強いタイプが装着されていたりします。
ガス反力が弱くなってくると、NV200などで採用されているバックドアの方式ですと、まず、ドアが中間あたりで　止まってしまう状況になり、さらに弱くなると中間位置よりも下に止まる様になります。
弊社の　エブリィ　や　ノア・ＢＯＸＹも、NV200などで採用されているバックドアの方式です。夏場には問題なくスムーズに全開していましたが、冬の寒い日にドアをゆっくり開放していくと、中間位置あたりで止まってしまい、手で力を加えてさらに少し開いていくとガスの反力だけで　やっと最後まであがって保持してくれる状態になっています。
ちなみに　ハイエースやキャラバンなどで採用されている方式では、ガス反力が弱くなってくると、全開位置の手前で止まってしまうようになります。
NV200などで採用されている方式は、ハイエースなどに比べて、全開位置の保持力は小さくなりますが、その代わり閉じる際には少ない力で済むのが特徴です。女性や子供や老人でも閉めやすいです（ハイエースの寒冷地仕様車は　夏場には閉めるのに随分と力が要ります）。また中間位置で押し上げ作用が弱くなってくれるのは、車と壁との距離が近い場合などではが好都合だったりもします。（ハイエースなどでは、壁が近いと勢いで壁にドアが当たってしまうことに気を使います）　　

経年により、ガスが抜けてくると、ガスダンパー（ガススプリング）交換になってしまいますが、純正品はおおむね１万円くらいはしてしまいます。
社外品も多く出回っていますが、反力が大丈夫かは外見からははんだんできないので　ご注意が必要です。交換作業は　ユーザー様でも簡単かと存じます（ＹｏｕＴｕｂｅに動画などもあります）。　
交換をご検討される前に、まずは　ヒンジ部分やダンパーロッドの部分に潤滑剤をお試しされるのが　よろしいのでは　と存じます。手放しでドアが上がるまではいかなくても、少しでも改善はしてくれますので・・・
なお、ヒンジ部分は、ＣＲＣ556　や　ラスペネなどの潤滑剤でもＯＫですが、ダンパーロッドの部分には、エラストマーシール材（ゴム製シール材）が使れていますので、潤滑剤には、ＣＲＣ-556　や　ラスペネ　は　よろしくなくて（シール材を痛めます）、シリコン系あるいはフッ素（テフロン）系の潤滑材がよろしいかと存じます。お勧めは滑りが良いフッ素（テフロン）系です。

バックドアに、ウエットスーツやツナギを吊り下げたり、自転車キャリアを取り付けたり、はしごを装着したりしますと、バックドアが全開しなくなったりします。NV200などで採用されている方式では、ドアが少し重くなっただけで全開しなくなります。
ドアが全開保持するために、ハイエースなどでは　強化ダンパーなる商品もあったりしますが、NV200では残念ながら・・・存じません。　（ダンパーストッパー）を自作されたり、自動車整備用の部品を　利用したりが　一般的です。
https://www.monotaro.com/g/01127359/?t.q=%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88%20%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%20%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BC
なお、NV200用の　アイズ-ストッパーは、残念ながら　現在のところ未開発ですが、　自作を挑戦されるのも　よろしいのではと・・・
https://www.aizu-rv.co.jp/aizufr/aizustopper
https://aizurv2.hamazo.tv/e9277437.html

なお、アイズ・ストッパー　は、特許出願中です（特願2021-142319）。個人利用ではなく「業として」の模倣につきましては、ご遠慮くださいますよう　お願いいたします。